組織の40年:プレイヤーを追う暗殺集団はどこから来たのか

オープニングからプレイヤーを追うのは「組織」です。100年前の天書残冊の伏線から、40年で3人の集団が武林の皇帝へと膨れ上がるまでの編年史をたどり、敗れた達人を仮面の戦士へ変える「鬼差」の改造ラインを解説します。

Phantom Blade Zero では、ゲームの冒頭から「組織」に追われることになります。この巨大な存在は突然現れたのではありません——40年をかけて影界の武林全体を踏み固めてきました。この記事では組織の編年史を凝縮し、プレイヤーの相手が一体何なのかをはっきりさせます。

組織以前:100年間の伏線

時空の裂け目から京城へ流れ込んだ「天書」の残冊。朝廷はこれを研究し、機関と武学に関する六部の奇書を生み出しました。学者の玄墨は残冊を持って大漠へ逃れ、機関術で部族を征服して玄家を打ち立てますが、最後は朝廷の代弁者である龍氏一族が正道を率いてこれを滅ぼしました。天書の残冊は機関の密室へ埋められ、残されたのは「殺気が生じ、沈み、流転して意志を移す」という理論を記した一枚の残頁だけ——これこそが、後のすべての悲劇の種でした。殺気が機関によって完璧に生成・制御できるなら、武林の達人の武芸はすべて、無限に続く殺器の前では笑い話に過ぎなくなるからです。

組織の40年:3人から武林の皇帝へ

時期出来事プレイヤーにとっての意味
元年少年時代の穆天淼が仲間2人と「組織」を創設。後に改名するつもりだったが、その名がそのまま定着出発点はわずか3人
5年穆天淼が墨風の頂で天下一の剣客・鉄君子を斬り、一戦で名を馳せる武力による威嚇の基盤を確立
7年「鬼差」の技術が成功——敗れた達人を命令に従う戦士へ改造組織は以後、人手に困らなくなる。道中で戦う仮面の敵の源流はここ
12年魔教の暗魔天堡に総攻撃をかけ、堡を滅ぼし、堡主の幼い息子を連れ去る(のちのソウル)ソウルの出自:滅ぼされた堡の遺児
13年天嶺峰惨案:各派の達人が互いに殺し合い、生き残った11名が殺気改造で命を繋ぎ「十一人閣」を結成影界が崩壊し始める起点。「天嶺峰惨案と十一人閣」を参照
22年穆天淼が義子のソウルと左殇を迎え入れ、自ら武を伝える兄弟が反目する起点。「ソウルと左殇」を参照
24–33年再び動き出し、裏社会の門派を壊滅・吸収したのち、さらに3年をかけて「蜃楼」を潰す組織の最強の好敵手が滅亡
38年全盛期:天下の敵対勢力237門派が壊滅させられた武林に敵は残っていない
40年巨変:ソウルが主殺しの罪を着せられて組織から逃亡し、左殇が明主を継ぐプレイヤーを追う66日間は、この瞬間から始まる

鬼差:この体制の本当の中核

組織の本当の強さは人数ではありません。「鬼差」の技術——敗れた門派の達人を、命令にだけ従う戦士へと改造する力です。創設後8年から10年の間に、組織はこれを使って百余りの門派を壊滅させ、数百人の鬼差を転化させました。鉄鬼や玉妖といった最上級の護衛も、すべてこの体制の産物です。改造の過程では、殺気に飲み込まれて仮面を付け、身元を失う者もいます——これが本作に登場する「怪面」の由来です。彼らは生まれつきの怪物ではなく、組織の技術による量産品なのです。

プレイヤーにとっての意味

本作でプレイヤーが向き合うのは「一つの悪の組織」ではありません——40年間動き続けてきた統治の機構です。鬼差が武力を担い、名使や人使が情報を管理し、殺気改造が独占を維持します。組織がプレイヤーを追うのは、裏切り者の始末のためだけではありません——すべての内幕を知る最強の暗殺者を、外に生かしておけないからです。したがってこの逃走に交渉の余地はなく、打ち抜くしか道は残されていません。

👉 組織の技術の源流(殺気改造がいかに武林を汚したか)は『天嶺峰惨案と十一人閣』で、あの40年を決めた陰謀の内幕は『ソウルと左殇』で確認できます。